シリーズ№3 「よみがえれ 下呂の伝統漁法」


倫理法人会「モーニングセミナー」

2011年2月4日(金)

朝6時~

下呂温泉望川館

2月4日、下呂市倫理法人会主催の「モーニングセミナー」の講師となり、

<よみがえれ 下呂の伝統漁法>と題し、川漁文化を語った。

朝6時の開演に合わせ、飛騨金山の家を薄暗い朝4時30分に出発した。積雪を心配したが、幸運にもこの日は雪が降らず、昼にはコートもいらないほどに晴れた。

下呂温泉望川館のセミナー会場には、名の知れた主に下呂、萩原の企業経営者15人程が集まられ、気持ちの良いあいさつが響いた。

「話した主な内容」

<漁ということ>

○海の漁と川の漁。

<海の漁>は漁業として存在。水産高校、水産大学校などでは<海への愛を培いましょう>と海をとりまく水産加工業を学んでいる。

現代の日本には<川への愛を育てよう>と言って、<川の漁>の川水産業は存在せずそれに向けた真剣な国策もない。

○下呂なので川漁(かわりょう)となる。岐阜は山と川の国、川魚(かわうお)の国である。川漁を生業とした時代があった。

○川漁が生業から新しい産業へと発展すること。さらに地域川文化を絡ませ川で魚を捕って遊び、思い切り食べて飲んで楽しめる川遊び文化が根付くことが21世紀の最大課題だと思う。

○<我がふるさとの思い出>となったとき、釣りをするしないに関わらず誰もが<川と魚捕りのこと>を語る。

<伝統漁法とは>

○網で捕る<網漁>、竿などで釣る<釣り漁>、突いて刺して捕る刺突(しとつ)漁、ウエや仕掛けなどワナに落とし入れてとる陥穽(かんせい)漁に大別。昔から行われているこれらを<伝統漁法>ととらえる。

○重要なこと→これら漁法が木曽川、長良川、揖斐川など流域ごとに違うということ。下呂、益田地区でも益田川、馬瀬川、大洞川、さらの支流の和佐川、竹原川、菅田川とその川その川で独自の漁法が存在する。

この違いが川文化であるということ。

○岐阜県下に伝わる幻の漁法を紹介。

○アユの友釣り→友釣り発祥地である馬瀬西村→朴の木を割いてアユに似せて作り、その朴の木アユを親アユとして友釣りを行う。

○魚の呼び方が地域ごとによって違う、魚の方言がある。

当然、漁法の言い方もそれぞれの河川で違う。

○あらゆる漁法は現在、眠っている。または忘れ去られてしまった。

これらの漁法をその川その川で再現したい。

<禁止漁法の復活>

○イベント的手法など用い禁止漁法も復活。

○禁止漁法とは。ダイナマイト、電気ショッカーなど使用し水中の魚群を気絶させ浮上させる<爆発漁法>、<電気ショック漁法>、大ハンマーなどで石を叩く<かち割り漁法>、椿の油粕などを流す<毒流し漁法>など。

<漁法の対象となる魚>

○鮎、あまご、ヤマメ、ウナギ、サツキマスなど商売になる魚。

<鵜飼について>

○現代、観光化している伝統漁法の最先端は「鵜飼」。全国11府県13カ所で開催。全国でも長良川鵜飼、関小瀬鵜飼が商業ベーストップクラス。

岐阜県人の9割が鵜飼舟の体験がない。

○鵜匠が浅瀬を歩いて操る「徒鵜鵜飼」(かちうかい)は山梨県笛吹川と和歌山県有田川。島根県益田市の高津川では全国唯一鵜に手綱をつけない「放し鵜飼」。

○私は<下呂鵜飼>を8年程前に提案した時、漁協役員に怒鳴られた。川鵜被害で困っているのに鵜を放つとは何事かと。

「放し鵜飼」の説明。鵜はクチバシで見事にアユをチョンチョンと追いながら主人のところまで連れてくる。

<伝統漁法を支えてきた人たち>

○伝統漁法を支えてきた「漁具」とそれを作る人の存在。

○各家庭に眠る昔の漁具を集め、さらに存在する漁具のデータ化について。

○今年4月から川ごとに収集した漁具コレクション展示での公開について。

○漁撈用具の国の重要有形民俗文化財

山形県(庄内)最上川水系 埼玉県→荒川水系 岐阜県→長良川鵜飼

広島県→江の川流域

○明治、大正、昭和を通じた鮎の伝説釣り人の紹介。

○伊豆の釣り師伝説について。

○川人文化センター計画について。

<魚食文化>の重要性

○ただ魚を釣る、捕る、伝統漁法を再現するだけではなく、<川魚を食べる>ということ。<川魚を食べれば骨太に育つ>の理念。

○アジメドジョウは美味しいということ。

○アジメドジョウの漁法とその調理の紹介。

○下呂の地に来た人は「これだけ川や鮎のこと言うのに、煙をあおりながら気楽においしく食べれるところが一つもないということ」「馬瀬鮎が日本一というならば食べれるところがない」

○サツキマスや鮎、アマゴ、ウナギ、アジメドジョウの新しい食べ方を開発、提供していきたい。

<魚が棲める山と川の環境づくり>

○伝統漁法を復活、川文化を創り上げる根幹にあるのは魚が棲める川。人間の手により破壊してきたことへの反省と対策。

<形にした川プロジェクトについて>

○「ましたの川マップ」づくりについて。

○「跳ね上がれ川漁」(長尾伴文著)→幻の川漁本として評価が高い。

○「ましたの絵本」(長尾伴文企画)→アジメドジョウ漁法、伝統料理を創作絵本にした。

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